2012年4月29日日曜日

映画「エヴァンゲリオン」のラストシーンで シンジがアスカの首を絞めておりました...

映画「エヴァンゲリオン」のラストシーンで

シンジがアスカの首を絞めておりましたが、どうして殺そうとしていたのでしょうか?

人類が滅亡したような世界で二人が生き残れる可能性もなさそうです;







ラストシーンのタイトルは「one more final」。

公式解説によればそれまでに行ったこと(シンジの絶望とそこからの脱却)をもう一度描いた物らしい。それとあの首絞めについてシンジ役の声優は、補完発動の時の「僕も皆(世界)も死んでしまえ」と同じだと言ってる。



眼前の絶望的な光景と、横たわるアスカ(少なくともシンジはアスカが自分を徹底的に拒絶していると思ってる)へ恐怖心、絶望感から首を絞めたんやろ。あのまま本当に殺してたかどうかは分からんけど、もし殺してしまったら次は自殺しただろうな。



あと、人類はシンジが補完から解き放ったので、自由意志で戻ってこれる。どうなるかは不明だが復興の可能性はあるらしい。








もしあなたが夢から覚めたら、周りが血の海で今後どうなるかも解らない状態だったらどうします?



あとシンジとアスカが最後に一緒にいた時、シンジはアスカの首を締めてました。それを思い出して殺そうと思った。でもシンジに人殺しはやっぱりできなかった。



だと思いますよ







人類がひとつになって他人と自分の区別がない世界。

他人の恐怖に怯えながらも他人と自分が別々な世界。

結局、碇シンジは他人に傷つけられる事もあるけれど、他人と関わる世界を選びました。

レイ、アスカ、カヲル、ミサト、カジ、トウジ、ケンスケ達と出会って、

人と関わる事の楽しさ、良さ、を知ったせいだと思います。



ですがそれはひどく困難な道です。

これからシンジの人生は、人と出会って楽しいことも多くあるでしょう。

でも裏切り、誤解、拒絶、などの苦しみも同じくらい多くあるはずです。

その苦しみに耐えて生きていかなければなりません。



最後の首絞めは「完全に全てが解決したわけではなく、つらいことも多くある」

ということではないでしょうか。

シンジの他人のいない世界への未練であるかもしれません。



しかし彼は補完計画中に他人と関わって生きていく事を選びました。

この先、他人に傷つけられて苦しいことがあっても、

補完計画中に確信したことを信じて強く生きていくのではないでしょうか。

「首を絞めて殺したい、自分を傷つける他人(アスカ)のいない世界にしたい、でも他人(アスカ)のいない世界はもっと嫌だ、殺せない」

そういうシーンであると思います。

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