アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」について質問です。
ゼーレの「人類補完計画」は、人類に足りないものを補い完全にすることが目的という解釈で間違いないと思うのですが、それを阻止をする為に使徒は攻めてきたのではないのですか?ゼーレと使徒は敵対関係のはずですが第17使徒タブリス(渚カヲル)を送り込んだのはゼーレでした。それまでの使徒もゼーレの指示で動いていたのですか?そうだとすると、「人類補完計画」を達成する為に使徒とエヴァが戦う必要があったという認識でよいのでしょうか?
いろいろなとらえ方があるので難しいですね。
『エヴァンゲリオン新劇場版 REBUILD OF EVANGELION(仮題)』の制作が発表されています。
これは、前編・中編・後編・完結編の全四部からなり、
2007年初夏に前編、2008年1月に中編、同年初夏に後編と完結編が公開される予定です。
現在、謎とされていることは、この映画において明らかになるかもしれません。
現状、手に入る情報から、なんとなく推測できることを書いておきましょう。
この作品には、物語の鍵となる人類も含めたすべての使徒(人類は第18番目の使徒)を
作り出した存在があります。
この存在が映像では曖昧にされていて、わかりにくく
神とか曖昧な言い方しかされていませんが、
企画書、脚本等には書いてあった「第1始祖民族」といわれるものです。
GAINAX総監修ビジュアル・ガイドブック「エヴァンゲリオン・クロニクル」に
企画書が載っていたりします・
GAINAXが監修した準公式とも言える、PS2ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン2」で
「第1始祖民族」について説明してるので、「使徒」の目的と正体については、
一応これで、納得しておいてもいいと思います。
第1始祖民族
この宇宙に初めて誕生した知的生命体。
彼らは生命の種を宇宙に蒔き、地球には「アダム」と「リリス」という2種類の種が落ちた。
先に地球に到達したのはアダムを乗せた「白き月」であり、これは現在の南極大陸に存在した。
しかしアダムから生命が生まれるより先に、リリスを乗せた「黒き月」も地球に落下する。
エヴァ世界ではこの衝突が月形成の原因となったジャイアントインパクトである。
この後、地球を支配するのはリリスより生まれた生命であり、その進化の果てに人類、
すなわちリリスの子たるリリンがいる。
一方、アダムより生まれた生命=使徒は西暦2015年に至るまで活動することはなかった。
使徒と人類の戦いは、地球の正当な支配者の位置を巡る争いであることが、
ビデオ化以降に追加されたシーンでゼーレの口より語られている。
第1始祖民族の存在は企画書などに見られるが、劇中では全く触れられていない。
後にバンダイより発売されたゲーム『新世紀エヴァンゲリオン2』では、
ストーリーに沿う形に改められて登場している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 新世紀エヴァンゲリオンの用語一覧
より引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%...
なお『新世紀エヴァンゲリオン2』では、使徒に対し、
以下の情報が記されています。
・一般情報
生物/非生物の概念を越えた、正体不明の人類の敵。
通常兵器による攻撃では、全く歯が立たず圧倒的な攻撃力を持つ。
第3新東京市地下、ジオフロントにあるネルフ本部を目指して侵攻してくる。
・非公開情報
アダムから生まれた生命こそが使徒である。
一方、リリスから誕生したのが人類である。
リリスから誕生した生物に比べて、巨大で単一と言う性質を有する生物である。
アダムベースの生命は、本来地球で芽吹き、そこで繁栄するはずの生命だった。
・最深度情報
一つの星に二つの生命の種はいらない、だから、片方は排除する。
裏死海文書に記された内容通りに、アダムベースの生命は己の生存をかけた生存競争を挑んできた。あるものは、リリスにアクセスすることで全生命にリセットをかけようと、あるものは何も考えず、あるものは始祖アダムを取り返すために。
それぞれの生存繁栄戦略の下、アダムベースの生命、使徒は動き出すことになった
第17使徒タブリス(渚カヲル)だけは、例外です。
渚カヲルとは、ゼーレが第一使徒アダムの魂をサルベージして、
人間の肉体に閉じ込めた存在なのです。
(アダムの肉体は再生され、碇ゲンドウの元に存在します。)
つまり、第17使徒タブリスとはゼーレが作った人工の使徒なのです。
渚カヲルが綾波レイにたいし、自分とレイは、同じような存在だと言っていますが、
それは、綾波レイが第2使徒リリスの魂を人間の肉体に閉じ込めた存在だからです。
渚カヲルは弐号機を操って見せますが、それは、
弐号機から13号機までのエヴァンゲリオンがアダムの分身(コピー)だからで、
アダムの魂である、渚カヲルにとって自分の体と同等の存在だからです。
綾波レイが零号機を操れるのも、エヴァンゲリオン零号機がリリスの分身(コピー)であり、
リリスの魂である、綾波レイにとって自分の体と同等の存在だからです。
人類補完計画とは、結局、サードインパクトを起こすことです。
サードインパクトにより、人間は人間を形作っているATフィールドを失い、
L.C.Lのスープ状になり、完全に一つになります。
そして第一使徒アダムに近い完全な生命体、神になろうとしていたようです.
使徒が攻めて来る理由は、色々あると思います。
序盤の使徒(サキエル・ラミエル・シャムシェルetc)→第3新東京市の殲滅
人類補完計画の阻止を狙っているようにも考えられます。或いは、ターミナルドグマに眠る、自分達の母たる存在・アダムと限りなく似て非なるもの・リリスと接触しようと試みたのかもしれません。
第5使徒・ガギエル→アダムとの接触
すると、それ以降の使徒は、ターミナルドグマのリリスを目指していたわけではなく、ゲンドウの右手の平にある、アダムを目指したとも考えられるわけです。ゼルエルが、ターミナルドグマへ直行せず、ゲンドウのいる第一発令所を襲撃したのは、着目すべき点であると思います。ゼルエルは徹底した破壊活動を行っているので、ヒトの「他人との接触で、自分も相手も傷付いてしまい、それ故、拒絶するしかなかった」ことを象徴しているのでは。
レリエル・アラエル・アルミサエル→人間との接触
「自分が分からないから、他人を知ろうとする」行為を映していて、正に「人類の鏡」、人類の象徴であるものと考えます。
「使徒=人類の敵」ではありません。ゼーレの立場から言えば、リリスはなので、本来なら憎むべき存在であり、アダムに還ることが目的なので、アダムは敵ではありません。ゲンドウ(ネルフ)の立場から言えば、カヲルも含め、攻めて来る使徒は全て敵です。
タブリスは、ゼーレが人口的に作り出した使徒です。補完計画発動に欠かせないロンギヌスの槍等がゲンドウの掌中に全てある為、ゲンドウの反乱を恐れたゼーレが、カヲルを使ってさっさとサードインパクトを起こそうとしたのだと思います(冬月の「ゼーレは予定を一つ繰り上げるつもりだな」)。無論、キールが念を押してアダムの居場所を教えていたにも拘らず、カヲルは、リリスのいるターミナルドグマに進攻、死を望み、そのとおりに死んでしまいます。そして、憎むべき存在であるはずの、偽りの継承者・リリスによる補完をせざるを得なくなるのです。
ま、ゼーレもゲンドウもカッコつけたこと言ってますが、結局は、他人が恐かったんでしょうね。
映画のパンフから抜粋しますと・・
ゼーレは「裏死海文書」に基づき、「人類補完計画」を行っています。
その文書には人類を次の進化をさせる為の方法(EVA建造、ネルフ設立など)が記載され、侵攻してくる使徒等の記述もされているようです。
なので、使徒とエヴァが戦う必要はあると思われます。
ちなみに、カヲルは卵の状態でゼーレによって捕縛された使徒であろうと書かれています。ので、カヲル以外の使徒はゼーレの指示で動いていたとは考えにくいです。
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