エヴァンゲリオンの最後のシーンでシンジ君がアスカを殺そうとしていますが、あれはどういう風に理解したら良いんでしょうか?
「自分の出来ることを考え、償いは自分でやりなさい」
シンジがミサトの言葉を実行した結果だと思います。
まず、何故アスカがあれ程までに廃人になってしまったか?
それは加持の死を知ってしまった事にあります。
アスカを支えているのは弐号機=プライドと加持だと思います。
ヒカリの家に居候した後、一旦家に帰っています。
そして、劇場版での口論があり、カッとなったシンジが加持の死を伝えてしまいます。
つまり、アスカを廃人に追い込んだのは他でも無い、シンジな訳です。
「アスカに酷い事をしたんだ」これはアスカを蔑んだ事では無く、加持の死を伝えた事だと推測できます。
この事から考えるとシンジは「生きる気力を無くしたアスカを救おう」と殺そうとした事になります。
アスカの復活は「偽りの復活」と公式ブックに載ってます。
「気持ち悪い」はアスカでオナニーしたのがバレたので言われたんです。
宮村優子が庵野さんにそう言われたと言ってた。
エヴァンゲリオンは、理解するのではなく、
人それぞれの感じ方に、ゆだねられているのだと思います。
だから、答えは一つでは無いんです。
シンジ君の人間的自立、ということだと思いますよ。母性の象徴であるアスカの首を絞めることで、親からの自立を目指しているんですが、でもやっぱり殺せない。「父殺し」はできても「母殺し」はできない、そんな葛藤を描いているのではないでしょうか。というのが私の解釈。
しかし、最後まで謎だらけのアニメでしたね。それだけにいまだに強く印象に残る作品です。
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